約2か月間の転職活動がついに終わった。

振り返ってみると、今回の転職活動は、決して前向きな理由から始まったわけではなかった。

正直に言えば、とにかく今の仕事から逃げたかった。

でも、いろいろな仕事を調べ、面接を受け、自分自身について考えていくうちに、少しずつ気持ちが変わっていった。

今は、ITコンサルタントという仕事に挑戦したいと思っている。

そして何より、自分がどんな人間になりたいのかが、以前よりもはっきり見えるようになった。

今回は、そこに至るまでの考え方を振り返ってみたい。

とにかく今の仕事から逃げたかった

僕は今、ITエンジニアとして働いている。

ただ、正直なところ、仕事へのモチベーションをかなり失っていた。

リモートワークが中心で、社員とのコミュニケーションは少ない。お客さんと直接話す機会もほとんどない。

自分が作ったものに対して、誰がどう喜んでくれたのかもよく分からない。

そして何より、家で仕事をしていると、ついサボってしまう。

技術そのものへの興味も薄れていて、分からないことがあっても積極的に調べようと思えない。

そうしているうちに、ますます仕事ができなくなっていく。

仕事ができないから自信もなくなるし、ますます仕事が嫌になる。

そんな悪循環に陥っていた。

だから、もっと人と関わる仕事がしたいと思った。

誰かと話しながら仕事を進めたり、自分の仕事に対する反応を直接感じられたりする環境なら、今とは違うんじゃないか。

そんな、現状から逃げたいという気持ちが転職活動の出発点だった。

逃げ癖のある自分が、自然と努力できたこと

ただ、転職活動を始めてから、一つ気になることがあった。

そもそも、転職したところで同じことを繰り返すんじゃないか。

僕には、いわゆる逃げ癖があると思っている。

つらいことや面倒なことに直面すると、それを解決するために行動すること自体が億劫になってしまう。

調べたり、誰かに相談したり、工夫したりすれば解決できるかもしれない。

でも、その一歩を踏み出すハードルが高くて、結局「まあ、いっか」と諦めてしまう。

そんな自分が、環境を変えただけで頑張れるようになるのだろうか。

そこで、自分が過去に楽しく努力できていた経験を振り返ってみた。

思い浮かんだのが、塾講師のアルバイトだった。

当時の僕は、生徒にもっと分かりやすく教えるために、頼まれてもいない教材を自分で作り直していた。

給料が増えるわけでもないし、時間もかかる。

それでも、もっと良い教え方があるんじゃないかと考えることが楽しかった。

生徒が理解してくれたときは嬉しかったし、もっと良くしたいと思えた。

つまり、僕は努力すること自体が嫌いなのではないのかもしれない。

実現したい理想があって、自分で工夫できて、その結果を感じられる。

そんな環境なら、誰かに言われなくても自然と行動できる。

だったら、そういう仕事を探せばいいんじゃないか。

これが、今回の転職活動における最初の大きな発見だった。

キャリアアドバイザーからITコンサルタントへ

転職活動を始めた当初は、人事やキャリアアドバイザーに興味を持っていた。

特にキャリアアドバイザーには、人の人生に深く関われるという魅力を感じていた。

その人がどんな人生を歩んできて、何を大切にしていて、これからどう生きたいのか。

そういうことを一緒に考え、より良いキャリアの実現を支援する。

そんな仕事ができたら、すごく面白そうだと思った。

その後、転職エージェントとの相談を通じて、ITコンサルタントという選択肢も考えるようになった。

キャリアアドバイザーもITコンサルタントも、相手の現状を理解し、理想の実現を支援するという点では共通している。

ただ、実際の働き方を考えてみると、大きな違いがあった。

キャリアアドバイザーは、複数の求職者を同時に担当し、それぞれ異なる目標や選考状況を管理する。

企業と求職者の間に立って調整することも多く、選考結果や本人の意思に左右される部分も大きい。

一人ひとりの人生に向き合うことには魅力を感じるものの、複数のゴールを同時に追いかけ続ける働き方は、マルチタスクが苦手な自分には少し大変そうだと感じた。

一方、ITコンサルタントは、一つのプロジェクトのゴールに向かって、課題を整理し、解決策を考え、実行を支援していく。

もちろん、こちらもマルチタスクは必要だし、思いどおりに進まないこともあるだろう。

それでも、数か月から1年ほどかけて、一つの大きな課題に取り組み、解決へと導いていく。

そして、次の案件ではまた新しい課題に挑戦する。

なんだか、一つのゲームを攻略して、次のゲームを始めるような感覚で、こちらの方がワクワクした。

また、これから身につけたい能力という点でも、ITコンサルタントに魅力を感じた。

論理的に考える力、複雑なことを分かりやすく説明する力、相手の話を丁寧に聞いて課題を捉える力。

そうした能力を磨きながら、顧客の理想を実現していく仕事ができたら面白そうだと思った。

もちろん、実際に働いてみなければ分からないことも多い。

でも、今回気づいたのは、仕事の目的に共感できるかだけでなく、その目的に向かう日々の過程を楽しめそうかが大切だということだった。

どちらも魅力的な仕事だけれど、今の僕にはITコンサルタントの方が、自分らしく働く姿を具体的に想像できた。

「どんな人になりたいか」が見えてきた

もう一つ、今回の転職活動で大きく変わったことがある。

それは、なりたい自分の姿が見えてきたことだ。

例えば、仕事をしていて「これがあったら便利だろうな」と思ったら、自分から仕組みを作って、周りにも共有できる人。

自分の仕事がある中でも、困っている人がいたら、時間を見つけて丁寧に教えられる人。

今回お世話になった転職エージェントのように、相手にとって何が一番良いのかを真剣に考え、行動できる人。

そういう人たちを見て、素直にかっこいいと思った。

そして、自分もそうなりたいと思った。

共通しているのは、誰かに言われたから仕方なくやっているのではなく、より良くすること自体が、その人の目的になっているように見えることだ。

誰かが困っていたら助けたい。

もっと良い方法があるなら試したい。

自分の知識や経験で、周りの人が少しでも楽になるなら嬉しい。

そんな感覚で働けるようになりたい。

新卒で就職活動をしていたときは、ここまで具体的な理想像を持っていなかった。

でも今回は違う。

なりたい自分がいて、そこに近づくための仕事として、ITコンサルタントを選ぼうとしている。

だからこそ、今度は仕事を楽しめるようになるんじゃないかという期待がある。

天職は、見つけるだけでなく作っていく

もちろん、ITコンサルタントが本当に自分に合っているかは、まだ分からない。

未経験の仕事だから、できないこともたくさんあるだろう。

何度も注意されたり、思うように成果が出なかったりすることもあると思う。

そこで、以前のように「まあ、いっか」と諦めてしまう可能性だってある。

だからこそ、今度は工夫したい。

僕が目指しているのは、無理をして頑張り続けることではない。

無理をしなくても、自分がやりたいことに取り組める環境を作ることだ。

例えば、何をすればいいか分からなくなったら、音声入力で考えていることを話し、AIと一緒に整理する。

何度も同じミスをするなら、チェックリストを作って、次からは事前に確認できるようにする。

単純作業が面倒なら、自動化できないか考える。

明日の仕事を少しでも楽にするために、今日できる工夫をする。

そして、日々の経験や学びを記録して、定期的に振り返る。

先月はできなかったことが、今月はできるようになった。

以前よりも良い提案ができた。

自分の工夫で、誰かの役に立てた。

そういう変化を実感できれば、成長すること自体が楽しくなるんじゃないかと思う。

そのために、NotionやChatGPTなどのツールも積極的に活用していきたい。

ただ頑張るのではなく、頑張りやすい環境を自分で作る。

そして、工夫すること自体も楽しんでしまう。

そうなれば、逃げずに問題を解決する方が、むしろ自然になっていくかもしれない。

自分の人生を、自分で良くしていきたい

そして、こうした考え方は仕事だけにとどめたくない。

プライベートでも、自分が何をしたいのか、どうなりたいのかを考えて、少しずつ実現していきたい。

運動でも、読書でも、趣味でも、何でもいい。

自分がやりたいと思ったことを、実際にやってみる。

うまくいかなかったら工夫する。

できるようになったら、その成長を楽しむ。

もちろん、すべてを計画的に管理する必要はないし、何もしないでのんびり過ごす時間だって大切だと思う。

でも、少なくとも自分が本当にやりたいと思ったことについては、「まあ、いっか」で終わらせたくない。

振り返ってみると、今回の転職活動で見つけたのは、単に自分に合いそうな職業ではなかった。

自分がどんな人間になりたいのか。そして、そのためにどう生きていきたいのか。

それが少しずつ見えてきた。

ITコンサルタントが天職になるかどうかは、これからの自分次第だと思う。

でも、今はその過程を楽しんでみたいという気持ちがある。

仕事を通じて成長し、周りの人の役に立ち、自分の理想に近づいていく。

そんな毎日を積み重ねていけたら、きっと面白い人生になるんじゃないだろうか。

まずは、新しい仕事でそれを実践してみようと思う。